藁のはなし①

お米が穫れれば、同時に穫れる藁。ハイジは藁のベッドで寝てましたが、私達も偉大なる藁の恩恵に預かっています。今でこそ冬でも車でプップと職場に行けますが、ほんの50年程前までは、冬場は農家の人達は家で藁を編んで、それを夏場の農作業に使ったり現金に換えたりしていました。そういえば、うちのじいちゃんも藁を撚って何か作っていたなあと思い出します。今はもう空の上のじいちゃんに、それが何だったか確かめることはできないけど。

同じ町の今朝松さんは、藁から何十種類もの縄を編む人。用途によって綯い方が違ってきます。ものすごくぶきっちょな私は、おそらくいくら教えてもらっても縄綯いはできないけど、せめて間近でその手を見てみたいと思います。

2010年10月25日 | カテゴリー:新潟 | この記事のパーマリンク

エフスタイルさんのこと

今日は地元十日町キナーレにて2回目のてづくり市が行われています。今回は相方が出店してくれています。「いいなあ」と思いながら、私はいつものように布仕事。てづくりする日です。

昨年、この催しでエフスタイルのお二人と初めてお目にかかりました。「エフスタイル」という、土地のものと人を生かした物作りをされている人達がいる、ということは知っていました。「そんな人達がこの新潟にいるんだー」と勝手に鼻が高いような気分になって。遠くのすごい人と思っていたエフさんと初めてお会いして約1年。今はエフスタイルのぬかぽんがあります。名前は『温め袋』です。

ご縁があって一緒にエフスタイルぬかぽんを作りましょうという話をいただいてから、お二人が津南に来てくださったり、私が新潟市に行ったり。何度も会ってお話する中で思ったのは「物とそれを作る人を大切にしてくれる人だなー」ということでした。作り手にとって自分の作ったものをどんな風に触ってもらえるか、使ってもらえるかということは実はすごーく気になります。些細なことですが、手にとった物をぽいっと放られるとドキッとします。逆にそっと置いてもらえると嬉しい。エフさんはいつも優しくぬかぽんを触ってくれて、そして会うたびに「こんな風に使っているよ」ということをお話くださる。「よいものだから」と自信を持って作っているつもりですが、時々はへこむこともある。そんな時にいっぱい褒めてもらえるのは、やっぱりすごく励みになる。『もっとよいものにするために』のアドバイスも沢山いただきました。中途半端にしない姿は、適当人間の私にはとても刺激になります。

ぬかぽんは色々な面でとても手間のかかるものなのですが、それも全て承知した上で関わってくださるお二人に「この人達なら大丈夫だーちゃんと大事にしてくれる」と、まるで子供を嫁か養子に出す親のような心境でありました。

エフスタイルさんのぬかぽんは、中身ははつめ舎、布は亀田縞、それを縫ってくださる瑞さん。新潟満載!そしてとてもかっこいいのです。亀田の布を継いで作った袋は、ひとつとして同じ物はありません。袋を作る瑞さんのされる作業の大変さは、縫うことをする人間として少しは分かる気がして、そうやって見ると、やっぱりすごい!

エフスタイルの物を見たり、お二人とお話すると、その後いつも「おし私も頑張る!」って思います。

2010年10月17日 | カテゴリー:新潟 | この記事のパーマリンク

かきのもと

『かきのもと』ってご存知ですか?写真の食用菊のことです。白根のあたりが産地として有名です。妻有では出荷こそしませんが、自家消費用に栽培しています。花のガクを取ってさっと茹で水をあてた後酢、砂糖、塩の調味液に浸します。酢の作用でぱあっと赤みがでてきれい。しゃきしゃきとした歯触りと、菊のほろ苦さがなんともいえない秋の味。でも県外の方には意外と知られていない?味。

土地の人には当たり前でも、離れた所の人には馴染みのない野菜はけっこうあるようで、巾着茄子や夕顔(ゆうご)、それからなますうりなど。巾着茄子はその名の通り巾着袋みたいな茄子、夕顔はかんぴょうになる野菜です。干せばかんぴょうですが、生のものをみそ汁に入れたり、茹でて三杯酢に浸けて冷やして食べたりします。ちょっと冬瓜に似たようなお味です。それから、なますうりという呼び名は新潟だけなのかな?金糸かぼちゃ、そうめんかぼちゃと呼ばれることもあるようです。これはとても面白い野菜でして、ラグビーボール大のものを適当に切って茹でて皮から外すとぼろぼろっと解れて、まるで金糸卵あるいは黄色いそうめんのような状態になります。三杯酢でも美味しいですし、中華風に炒めてもいけます。「なんでこのいかつい子がこんなきれいになるかなー?」と見ていて楽しい野菜です。

新潟からの恒ちゃん野菜便のおかげで、今年の夏はほとんど八百屋さんに足を運ぶことなく、例年通りの夏の味で過ごすことができてしまいました。幸せもんです。おや、でも京都には京野菜ってもんがあるじゃないの!と、ちょっと損した気もする、野菜に対しては非常にどん欲な私でして、ならばおし、遅ればせながら京都の野菜探検を始めよう!と思っている近頃です。

2010年10月14日 | カテゴリー:新潟 | この記事のパーマリンク